今週4年ぶりに「一般の人」が入れるようになった東京都庁第一本庁舎の展望室ですが、時間をうまくやりくりし、早速初日に足を運んできました。
ワクチン接種自体は別の場所で経験しており、都庁に足を運ぶことは無かったので、自分自身も4年ぶりの訪問という形になります。ただ、初日からちょっとした異変を感じ取っており、どちらも展望室が空いているにもかかわらず、南側の展望室に人が集中しているという現象が発生していました。そのため、多少の行列を覚悟していたにもかかわらず、展望室に向かうためのエレベーターは4人で向かうことになりました。
荷物検査中、1人の屈強な黒人男性が警備員の方に何が違うのかを問いかけていたのですが、配属されたばかりということもあってなのか英語での受け答えがあまり上手く出来ていないようで、そのまま「OK」と愛想笑いを行って去ってしまわれました。一応お話されていた内容は全て聞き取れたので、お節介ながら横からお話を繋げた方がいいのではとも、男性が去った5秒後ぐらいに思ってしまいました。話が横道にそれますが、5年ほど前に中国人観光客の方から新宿駅までの行き方を中国語で聞かれ、英語でも中国語でも上手く説明できなかったことがきっかけで、必要最低限の英語、韓国語、中国語について勉強するようになりました。
結果的にエレベーターには4人しか乗りませんでしたが、その名前も顔も知らない4人で向かった久しぶりの北展望室には、地上の人口密度からは想像出来ないほど「ある程度の人」がいました。思い出ピアノがないなどの部分を比較すると、南展望室よりも観光的なものが少なめではあるものの、窓から見える景色については南展望室とほぼ変わらず、むしろ北展望室の北側を遮るものがほとんどないため、関東平野の広さをより肌身で感じ取ることもできます。また、この日は雲一つない快晴ということもあり、うっすらと富士山の存在を確認することも出来ました。
一方、形式上は2021年12月31日をもって閉館したHAREBA-Reiですが、エレベーターには施設の存在があることを知らせるシールが残されていたものの、施設内にはHAREBA-Reiの痕跡は一切なく、以前と比較して見た目が簡略化された都SEENだけが営業を行っていました。現状こちらの展望室では飲食物の販売はここしか行われていませんが、アイスコーヒーやサンドイッチなどの軽食類ではなく、東京土産として販売されているものになっているので、今の所北展望室で飲食を伴った休憩を行うことは得策ではないかもしれません。
北展望室が本格的な観光施設として再復帰を行うには、もう少々時間がかかるかもしれませんが、純粋に東京の街並みを楽しみたいというのであれば、混雑回避などを兼ねる意味でもこちらを活用することは、現時点でも大いに意味があるようにも思えました。