新宿駅周辺では珍しく、ラーメン店のドミナント戦略とも言える出店を行っている壱角家ですが、一帯の中で最も大人しい店舗になっていると思われる新宿5丁目店へ、壱角家の日に訪問してきました。
立地的には最も東で営業している新宿3丁目店よりも西、最も北で営業している新宿歌舞伎町店よりもわずかに南という場所になり、斜め向かいには見方次第で「麺類料理最大手」とも言える日清食品ホールディングスの本社があります。しかし、繁華街や買い物エリア、飲食店エリアのいずれからも外れていて、なおかつ治安上の関係もあってなのか、これまで行列などが出来ている姿を見た事は指折り程度しかありません。今年の1月に行われた壱角家の日では、新宿3丁目店前で外国人観光客の方による20人程度の行列が出来ていましたが、逆に新宿5丁目店では圧倒的に空席の方が多いという現象が発生しており、営業していないのではないかと勘違いしてしまうほど静かでした。
この現象を目にしてからは人が少ないという特性を活用し(?)、壱角家の日などで気が向いた時には基本的にこちらへ伺うようにして、安価なラーメンをクレカ払いでサクッといただくようにしています。冒頭にお話しした通り、今回の来店日も壱角家の日だったのですが、18時前というタイミングに訪問したのに自分を含めて5人しかお客さんがいませんでした。お店の仕組みや味などは他店と全く変わらないため、特に特筆する事は無いのですが、同店では全体的にのんびりとした雰囲気が漂っているような印象があり、自分を除く大半の「お客さんなど」がスマホで動画を見るなどしていました。基本的に忙しく動いている西新宿本店などとは対照的で、昨今の値上げラッシュによって平時のお客さんの人数が明らかに減っている新宿駅周辺の壱角家と比較しても、まだ物静かな印象を受けました。もちろん店員の方が全く仕事をしていないというわけでもなく、例えばトイレの掃除をしている方がいたり、食べ終わって退店したお客さんの器を素早く片付けていたりと、それぞれの業務をこなされていました。
今週には運営会社であるガーデンが274Aという証券コードを付与された上で、グロース市場への上場を果たします。同社にとって壱角家は売上の半分以上を占める事業であり、これまでの各種値上げラッシュが上場の準備だと判断してしまえば納得出来る部分も少しはあるのですが、今後株主還元なり「高配当」なりの形で、再びよりお得にラーメンを楽しめる時が戻ってきたらいいなとも思いました。なお、この日は麺柔らかめで注文を行い、茹で上がるまでにお時間をいただきますという声掛けもしていただいたのですが、行列が生まれる寸前まで混んでいる時の西新宿本店で「かため」を注文した時に近い、約10分程度の時間でラーメンを提供していただいています。