飲食店に限らず目まぐるしく店舗の入れ替えが激しく起きる新宿という土地柄、有名であっても一度も足を踏み入れたことがないお店は文字通り無数にあります。龍の家や「新宿の中本」なども行ったことがありませんし、飲食店以外ではヨドバシカメラヘビーユーザーなのでビックカメラで買い物を行ったことはこの10年振り返って3回もないと思います。そんな「名前は知っているけど行ったことの無いお店」の1つだったハシヤへ、閉店する前に行ってきました。
ここで言うまでもなく、閉店の告知が出る前から野村ビルで営業してきたあらゆる飲食店の中で指折りの人気店ではありましたが、閉店の告知が店頭に出てからは明らかに行列の長さが変わっているようで、訪問時には行列整理用の資材などが普段よりもゆとりを持ったサイズ感で作られていました。入店時は奇跡的に誰もいないタイミングではあったものの、退店までの間には半分程度の座席が埋まっていました。
和風スパゲティを広めた「功績」などがあることで知られている店舗ではありますが、今回は看板メニューのような立ち位置にあるとも言えるウニとたらことイカを混ぜたスパゲティではなく、ナスとベーコンのトマトソースに唐辛子のソースを加えた、ややオーソドックスなものを頂いてます。ぱっと見では街中でよく見かけるタイプの（？）ミートソーススパゲティとさほど差が無いようにも見えますが、ナスとベーコンは一口大のボリュームある大きさになっており、隠れたガッツリ系メニューになっています。味覚へすぐ来るタイプの辛みがソース全体に行きわたっており、食べ盛りな男子高校生などが好みそうな味にもなっていました。辛さそのものが苦手という方には今回のソース変更は不向きかもしれませんが、ココイチの3辛程度などが平気であれば、「躊躇」する必要はないかもしれません。
なお、既にハシヤへ来店された方がXに投稿されていますが、今後は別の名前のお店で再びこの場所でスパゲティ店を出すというお話をしていただいています。7月ぐらいには何かしらの形で案内を出されるとのことなので、今後再び開店したら今度は「ハシヤにとっての王道メニュー」をチョイスしてみようと思います。