過去のキャラクターが多数出演する「ONE PIECE STAMPEDE」を見てきました

ワンピース スタンピード今週から公開が始まったONE PIECE STAMPEDEを、前回のゴールドに続いて初日に鑑賞してきました。今回も見に行った映画館は新宿バルト9です。深夜に行ったため、さほど人が混んでいる様子はありませんでしたが、逆にあまり人がいなかったからこそ、快適に鑑賞できました。次の段落からネタバレになりますので、鑑賞前の方はご注意ください。

冒頭はONE PIECEの映画お馴染み(?)となる、今回の敵役の回想から始まりましたが、その後は怒濤の勢いで様々なキャラクターが登場し、これまでにないタイプのスピード感ある内容となっていました。出だしから負傷していたローと、とそれを追いかけるバギーなどが出てきた時点で、新旧入り乱れた戦闘が行われる雰囲気をひしひしと感じ取れ、その後の「レース」では最悪の世代の面々が続々と登場し、一種の同窓会のようでした。

レースなどの「諸々のイベント」が一区切りつき、今回のメインの敵キャラとなるダグラス・バレットが登場すると、あっという間に最悪の世代の面々を一発でなぎ倒していきます。この辺りは異様なほど攻撃が通じておらず、苦戦というよりもレベル100のミュウツーにレベル5のピカチュウ軍団で挑みに入っているような感じでした。

予告映像で使われたウソップが倒れているシーンが終了すると、今度は海軍も入り乱れた本格的なバトルロイヤル状態がスタートします。ここでも初期にルフィと出会ったコビーが出てくるなど、最初の頃しかご存知のない方でも馴染みのあるキャラが登場しています。特に予告などでは特段強調されることのなかったクロコダイルの活躍ぶりは、ある意味シークレットのサプライズとも言えるような気がしました。欲を言えば、元上司と元部下の関係であるロビンとの共闘も見てみたかった気がします。

2時間足らずの間に起承転結を詰め込むということもあってか、今回はさほどそれぞれの連携プレーのようなものはあまり感じられず、それぞれがそれぞれの戦い方をして敵を蹴散らしているような印象でした。特に今回チョッパーは船医のような役割を徹底的にこなしており、戦闘シーンは記憶する限りではなかったような気がしました。というよりも、やはりオールスターでの戦いということもあって、麦わらの一味による戦いというよりは、これまでの強いキャラクターたちが足並み揃えて1人の敵を倒していくという姿が目立っていたような気もしました。

1点だけ惜しい気がしたのは、事実上の「最後の戦い」の部分でバスターコールを行っていた海軍が、明らかに5分以上待っていた点です。それのお陰でバレットを倒せたようなものだったのですが、せっかくなのでバトルロワイヤル2のラストのように島への容赦ない攻撃を、島に残る面々がどのように切り抜けていくのかを見てみたかった気がします。

今回の敵に関しては、従来の敵キャラと比較すると今回の騒動に至るまでの背景があまり明確になっておらず、正直な事を言えばそこも残念な部分でしたが、どちらかと言うとお祭り気分を楽しむような作品に仕上がっていたので、それはそれでよかったのかもしれません。