
かつての「一般的な居酒屋」から看板を変更し、鰻玉丼を提供するお店として再スタートを切ったいづもですが、同店のオープン日にお店の前を通った時、クーポン付きの小さなステッカーをいただきました。この期限が10月末までに設定されていたので、期限が切れる前にお店を訪問することにしました。

外観などは以前と比較すると若干大人しくなったのですが、店内自体は以前のようなにぎやかさが残っており、入店時には太鼓を鳴らしたり一斉に掛け声を発したりと、通常の居酒屋と比較すると派手なパフォーマンスをされているように見えました。ベースが居酒屋なので、入店時にはお通しをいただきましたが、今回は練り物を頂戴しています。

今回注文したのは、通常価格で1990円になるうな重の関脇です。今回はクーポンが適用されたことによって990円で提供していただきましたが、やはり「元の価格」で注文するとなると個人的にはハードルが高すぎるので、よほどのことがない限り今回が最初で最後の注文になるかもしれません。一番小さいサイズでありながら、小さいとは言えないサイズ感の重箱からはみ出んばかりの鰻が乗っかっており、居酒屋のメインメニューにしても力の入りようを感じられる一品になっていました。

しっかりとしたボリューム感もあり、身の詰まったうなぎをしっかりと楽しめました。魚の皮そのものが全体的に得意ではなく、鰻も例外ではないのですが、皮の部分までじっとりと焼き上げた上でタレが染み込んでおり、その影響もあって十数年ぶりに「魚の皮が美味しい」と感じられました。ただ、お米に関しては少なくとも今回出していただいた分に関しては炊き立てというわけでは無さそうで、1カ所だけ塊っぽさの残る部分もありました。
最上級の鰻丼は、1週間分の目標食費である6000円を余裕で超えるため、株の配当だけで毎月20万円が支給されてくるような生活にでもならない限り、自発的に注文することはないだろうなと思っています。ただ、同店の看板メニューとして設定されている鰻玉丼ぐらいまでであれば、今後何か思い切ったきっかけなどがあった場合に注文してみたいなとも思いました。

帰り際にも店員の方が掛け声で見送りをされていたのですが、これを1人で受けるのは若干の気恥ずかしさがありました。また、店頭では外国人観光客の方に向けた案内などをほとんど行っていなかったのですが、この日訪問した時にはフランス語、イギリス訛りの英語、その他ロマンス系とみられる言語を話している方がいました。退店間際にはイタリアから来たという方もいらっしゃったのですが、店員の方は挨拶で「Hola」と声掛けをされていました。