さくら水産の新宿西口店は、ワンコインランチを提供されていた時によく利用していたのですが、新型コロナの流行期などを経ているうちに、すっかり選択肢から無くなっていました。が、グルメページにある予約の項目から5月以降のスケジュールが消滅しているのを今月の初旬に偶然発見し、ちょっとした胸騒ぎを感じながら、数年ぶりにお店を訪問することにしました。
どうしても魚料理を安価で楽しめるお店という印象が残っているため、ランチの中で最も安い「本日の焼き魚定食」を選ぼうと思ったのですが、とある定食店で上手く骨を取り除けなかったトラウマ(?)があり、2点盛り定食を選択しました。さくら水産でランチタイムに1000円を使用したのは、今回が初めてかもしれません。店内は比較的広いため、日曜日の開店してすぐのタイミングであればほとんど人がいないので、無音のサンデージャポンなどを見ながらテーブル席でゆっくり、のびのびと食事できます。
本日の刺身はカツオのたたきとマグロが並んでおり、どちらもご飯に乗せて海鮮丼風に楽しみました。お皿もそこそこのサイズだったため、お刺身として楽しむ用のものは、あまり好きではない大葉から剥がして別の所に「退避」させつつ、新鮮なままいただきました。また、しばらく見ない間に全ての作業がタッチパネル式に切り替わっており、おかわりなどもタブレットで都度対応していただくことになりました。
海鮮風味の味噌汁も久しぶりだったため、こちらもおかわりをいただいたのですが、オープンしてすぐの時間帯で足を運んだにもかかわらず、白米は保温機能を使用した際に生まれる独特の塊感が残っていました。もちろん食品を大事にしないというのは今のご時世飲食店として御法度な部分はあるとは思うのですが、運悪く1杯あたり4回ぐらいその部分を感じ取ってしまったため、もう少し良い感じにご飯を炊いていただけたら、綺麗な思い出を抱いたままお別れが出来たかもしれない、と思ってしまいました。
現在は店頭でも告知されていますが、当時は閉店に関する案内が一切なく、店員の方に別途お話を伺う形で閉店することを知りました。同店は30日で閉店しますが、甲州街道沿いにあった店舗なども既に無くなっているため、さくら水産のブランドそのものが新宿区内から消えつつあります。また、西新宿駅ほぼ直結の居酒屋さくらも26日で閉店いたしましたが、こちらはリニューアルを行った上で別店舗に切り替えるそうで、5月以降から別店舗に変身する形で再スタートを切る事になるようです。