アンナチュラルの最終回でどうしても気になってしまったところ

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先月まで放送されていたドラマ「アンナチュラル」は、久しぶりにドはまりした作品でした。世間の流行とは反比例するかのように、そして新垣結衣さんや星野源さんの恋ダンスを見ても、全く興味が湧かなかった逃げ恥とは打って変わり、テンポのいいストーリーと意外な所にちりばめられた伏線、言葉の重たさなどをひしひしと感じ、いわゆるお約束をも覆した感情が先行するストーリーに、どんどん引き込まれていきました。同じ方が作品に深くかかわったはずなのですが、やはり純粋な恋愛模様を描く話は、どうも最近はあまり興味を持てないようです。

数年前からApple Musicを使うようになってから、事実上の無料配信を期待するため、CDやダウンロード販売での購入を数カ月待ってから、音楽に直接お金を払う(?)という行為を行うようになってきました。しかし、米津玄師さんのLemonは先行ダウンロード販売が始まったその日の午前のうちに、即座に250円を支払い、わずか数日でライブラリ再生数トップ25のプレイリストに顔を出してきました。

久しぶりにドラマをガッツリと見るきっかけになった同作ですが、最終回ではある重要な出来事が起きる直前、主人公のミコトは六郎のバイクに乗り、ある「最悪の事態」を食い止めるために目的地へと急ぎます。その道中の大半を占めていたのが十二壮通りや都庁の前でした。しかし、幼少期から数千回は通ったであろうこの道が、何度も何度も出てくることに、違和感を持たずにはいられませんでした。

最初は若干暗めの十二壮通りが映し出され、周辺の雰囲気から推測するに日の入り直後ぐらいのタイミングでした。その直後のカットでは、タクシーが沢山並んでいる直線コースを使用されており、ハイアットリージェンシー東京周辺か、都庁の下あたりのタクシー乗り場周辺と推測できます。暗い雰囲気が一気に明るくなっていたので、既にこの時点で違和感がありました。

その後、バイクを正面にして撮影されたのは、背景に新宿ワシントンホテルを構える道路、つまり都庁の目の前を通っている道路での場面です。ここも明るい空間になっており、最初の十二壮通りのシーンとは矛盾が生じます。その後登場したのは、またしても十二壮池の下から池の上の中間あたりの坂道です。つまりストーリー通りであれば、六郎は新宿中央公園の周りをまわっていただけということになります。西新宿のシーンで最後に登場したのは十二壮通りを南下し、万年安全が見える部分だったのですが、ミコトの「急いで」というようなセリフが、ギャグのようにしか思えなくなってしまいました。正直最終回では、駐車のシーンやラストシーンなどよりも、この西新宿のシーンが一番印象的だったかもしれません。

最終的にミコトたちは目的地に到着したのですが、建物の屋上から見える景色からは、真っ暗な空を照らす東京タワーがそびえたっていました。帰宅ラッシュ時にミコトたちが出発したと仮定すると、大きな東京タワーが見える場所にいくためには、最悪だと30分程度かかっています。今回は六郎の「謎の左折ラッシュ」があったため、それ以上時間がかかっていた可能性もありますが、あの状況下で「被害者」の方はよく頑張ってくださったと思います。


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