ヒルトン東京のマーブルラウンジで行われる各種ブッフェは、毎回予約が困難で、参加する機会を毎回失っていました。現在行われているマリー・アントワネットの最期をイメージしたブッフェも時間の都合上予約が出来なかったのですが、その前の華やかなさをイメージしたマリー・アントワネットの結婚を運よく予約できたので、イベント終了間際となる9月下旬に足を運んできました。
実は、ヒルトピアの生活彩家かセブン銀行のATMくらいしかヒルトン東京の施設を利用したことが無かったのですが、今回ようやくヒルトン東京のサービスを受けることができ、少し心を躍らせながら1度も使ったことのない正面玄関から入館しました。館内ではブッフェ参加にされる方の行列が、マーブルラウンジ周辺を囲うような形で作られていて、合間には階段の踊り場でちょっとした演奏会も開かれていました。
一種のフェイクであることは理解していながらも、緊張しながらラフな格好で結婚式用のアーチをくぐると、左手に多くのスイーツが並び、プレスリリースなどで見かけた巨大なタワー型ケーキなどがそびえたっていました。中心部にも多くのスイーツなどが並んでおり、この時点で全種類の制覇を諦める事を決め、好きなものを好きなだけ楽しむ形に切り替えました。かつてはスイーツパラダイスでケーキ3ホール分を制覇したこともあったのですが、最近は魂心家のラーメンを大盛りで注文するのもためらってしまうほど胃袋が小さくなってしまい、長らく持っていた「質より量」の考えが切り替わりつつあります。
いきなり話が脱線してしまいましたが、とにかくどこを見ても「インスタ映え」になりそうなスイーツが多く、一時はお皿よりもiPhoneなどのスマホを持って周辺をうろうろする方の姿が多くなるという、不思議な空間が形成されていました。もちろん、スタート直後は多くの人がお皿を持ってお目当てのスイーツなどに並んでいたため、1皿を埋めるために10分から20分ほどかかりました。
どのケーキも非常においしく感じたのですが、特に「市販のもの」との格の違いを感じたのが、意外にも生クリームでした。こればかりは個人的な感覚になってしまい、うまく表現できないのですが「無味の甘い味」という感覚でした。ワッフル用に用意されていたものではあるものの、今回ピックアップしたケーキに乗せたりしても、それぞれのケーキの味を損なうことが無く、またワッフルの程よいアクセントにもなっていて、単体で300mlほど食べても飽きないのではないか、と思ってしまうほどでした。
ケーキ以外にもチョコレートフォンデュなどが用意され、周辺にはマシュマロのほか、新鮮なスイーツも並べられていました。その横にはアイス類の販売なども行われていて、コールドストーンのようにその場で飾りつけなどが行われるなど、サービス精神あふれるアイスになっていました。中には「よく見るタイプ」のケーキも複数あったのですが、空間のマジックなのかどれも女子力の高いスイーツに見え、うかつに手を出していいのかと少し躊躇してしまいました。
純粋に食事目的で行っても30分ほどで「限界」を迎えてしまうため、残りの時間は雰囲気などを楽しみつつ、1ピース10分ペースでスイーツを楽しんでいました。ヒルトン東京のみならず、このタイプのイベントとなると、ゴスロリ衣装などの服装をしている方も少なくないのですが、年配の方や中国人観光客の方などもちらほらと見かけました。
マーブルラウンジ自体が初体験だったため、そこまで深く「アントワネットの雰囲気」を味わうことはできなかったのですが、もし今後また来ることがあったら、今度はゆっくり「ヒルトン東京」の雰囲気も味わってみたいと思います。