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ハイエンドパソコン至上主義から「守り重視」に転換するまで

元々、初めてパソコンを触った時からデスクトップPC至上主義の考えでした。BTOという存在を知ってからは、毎日のようにハイスペックなパソコンのカスタマイズを考え、数十万円する価格を見てはため息をつき、ウィンドウを閉じる日々を続けていたこともあります。

通常であれば、そんなに高スペックなパソコンを必要とする事はありません。例えばDTMを制作したり、イラストレータを志す人、自宅サーバーを催して何かしらのサイトを立ち上げようとする人でないと、メモリを32GB積んだWindows PCなんて、通常は必要ないはずです。しかし、ちょっとした作業でもすぐにPCがメモリ不足に陥ったりすることが許せなかったので、大は小を兼ねる、という考えから常にハイスペックなパソコンを求めていました。実際、これまで購入したデスクトップのパソコンは、初代のDellを除けばハイエンドなものばかりで、使い方次第ではクアッドモニタも可能だったり、当時にしてはハイエンドな8コア搭載PCに手を出したこともありました。

それがなぜ、現在のようなSurface Pro 2にモニタをくっつける形に転換したのか。それは簡単に言えば電源の問題でした。これまで購入したデスクトップパソコンは、全て寿命が来たわけではなく、通電が原因となっていたのです。うっかり電力を消費しすぎてブレーカーが落ちてしまったこともあれば、新宿から十数キロ離れた川沿いの送電線が切れてしまい、電源がシャットダウンしたこともあります。壊れたパソコンの中には、けやき橋商店街の過去の姿など、ブログを作るにあたって貴重な写真もいくつかあったのですが、今頃は鉄くずを構成する塊になっているかもしれません。

それでも、デスクトップパソコンこそ便利で高性能、そして使い勝手がいいという考えを曲げることはありませんでした。その根底には、とある企業から購入したパソコンの存在があります。当時、SSD搭載パソコン自体が珍しかった頃に購入したそのノートパソコンは、すぐに壊れます。今ではあまり考えられませんが、画面を普通に開いただけで、開閉部分の部品が取れ、内部がむき出しになったのです。何かきっかけがあったにしても、ここまで物理的に脆弱だとは思いませんでしたし、その2日後に起動すらしなくなるとも思いませんでした。結局、購入から幾分も経たないうちにノートパソコンへの評価や信頼は地に落ちました。今思えば、その企業の評価を下げるというのが適切な判断だった気もしますが。

そこで出会ったのが、Surface Pro 2でした。実のところ、これを購入しようと思ってヨドバシカメラに行ったわけではなく、パソコンが急に壊れたので、中古商品に手を出してみようと思ったのがきっかけでした。そこでたまたま目にしたのがSurfaceシリーズであり、現在のメインマシンでもあります。正直性能自体は大して期待しておらず、ある程度出費が落ち着いたら改めてハイエンドPCを購入しようと思っていた矢先だったので、起動ボタンを押してから数秒でデスクトップが表示されることにはビックリしてしまいました。


Surface Pro 2に変えたところで、不満がなくなったわけではありません。ただ、何年も前に働いていた会社のデスクトップパソコンよりは良いスペックで、メモリが4GBでも適切に情報などを処理しているせいか、勝手にWindows Updateを仕掛けられて3000文字近い文章が闇に葬り去られたこと以外、これまで不都合があった試しがありません。もっと金銭的な余裕ができるようになったら、Surface Bookなどの購入も考えたりがするのですが、今のところはこのスペックでも間に合うので、暫くはもっさりとした端末をフルに使いこなし、サイト構築などに精を出していこうと思います。