ココス西新宿店

ココス西新宿店の最終日で「お別れのディナー」をしていました

ココス西新宿店
先日閉店をお伝えしたココス西新宿店ですが、個人的に1位・2位を争うレベルで思い入れのあるお店だったため、別れの挨拶を兼ねて「3密」を避けつつ行っていました。あとから店員の方にお話を伺った所、閉店の告知自体はゴールデンウィーク前から行なっていたそうなので、もっと早く行けばよかったなと後悔しています。

閉店の情報自体は本当に寝耳に水で、新型コロナウイルスに関する営業の状態を確認するため、様々なサイトを巡っていた時に、閉店の文字が目に入りました。あまりのショックで5分ほど動けなくなってしまい、該当ページも更新できず、様々な場所の個別の営業情報なども更新できなくなってしまいました。

新宿駅周辺には、1日3食外食を続けても制覇しきれないほどの飲食店がありますが、初めて1人でファミリーレストランに行ったのも、友人と数え切れないほど通い詰めたのも、このココス西新宿店でした。山手通りに加えて高速道路が目の前を通るという、比較的交通量の多いエリアにありながらも、家族連れの方などもゆったりと過ごすことができる不思議な場所だったのですが、こののんびり過ごせる空間がなくなってしまうのは残念で仕方ありません。
ココス西新宿店
最終日の19時頃にお店を訪れたのですが、 この日は多くのお客さんでごった返しており、また、テイクアウト用のメニューを大量に注文された方もいらっしゃったため、普段であれば入店してからすぐに座席に案内されるはずだったものの、多くのお客さんが入り口付近で待機する「3密」の状態になっていました。密集状態を避けるために一時的に外へ出たりもしたのですが、運良く再入店したタイミングで名前を呼ばれたことで、ある程度の密集状態は避けられた気がします。
ココス西新宿店
ココス西新宿店
すでに通常のメニューは使用することができず、手元にあった簡素な形のメニュー表から各種注文を行えるようになっていました。幾度となく注文してきたカリカリポテトが残っていたため、今回のメインメニューであるハンバーグよりも先に注文しました。案の定お客さんの人数の事情もあって、カリカリポテトだけ10分ほど早く出していただくことができ、揚げたてのポテトを余韻を楽しむ暇もなくただひたすらに頬張りつつ、ここでの思い出をざっくりと振り返るなどしていました。

少し話が脱線しますが、この情報をお伝えした際のTwitterでの反応が普段とは違ったのも、同店が愛された理由なのかもしれない、と思っています。普段、リプライ通知などを見ることはあまりないのですが、ある有名な芸能人の方が、ツイートをお気に入りに入れた時の通知が飛んできたときは、本当にご本人なのか10分ほど確認してしまったほどです。
ココス西新宿店
同店で最後のハンバーグは、690円のビーフハンバーグとライスの単品でした。この日も当然ながらいつもと変わらない味を楽しむことができ、ささやかなカロリーへの抵抗として行なってきた和風ソースの選択も、この日だけはデミグラスソースをチョイスしています。あまり使用することのなかったペレットに存分にお肉をのせて焼き上げ、この場所での光景をのんびりと眺めたりもしていました。
ココス西新宿店
メインディッシュを食べ終わった後には、ラストオーダーギリギリでチーズケーキの注文を行いました。本来であればココッシュや特別メニューのパフェなどを注文したかったところではあるのですが、いずれも全滅の状態だったために、今まで食べて来なかった商品を口にすることにしましたチーズケーキを食べ終えた頃には、お客さんの数も徐々に減ってきており、どこか寂しい思いが募ってきてしまいました。
ココス西新宿店
記憶が正しければ、ココスがオープンする前には、この場所でロイヤルホストのような別のレストランが営業していたと思うのですが、その頃の記憶が定かでないほど、この場所での思い出は数多く残っています。自宅から同店までの距離は近いとは言い難いのですが、自宅の鍵を紛失し、様々な場所への問い合わせを行う時なども、近場の飲食店やコンビニのイートイン、公園などを使うことなく、真っすぐココスへと向かっていました。
ココス西新宿店
インターネットのスラングで「実家のような安心感」というワードがありますが、意味こそ違えど、まさにその言葉にぴったりな場所でした。今後ココスに行くためには、秋葉原や中野まで足を運ばなければいけなくなるため、物理的にも心理的にもお店との距離は開いてしまうのですが、決して行けない距離というわけではないので、あの独特なハンバーグの味を思い出したくなったら、遠出して訪問しようと思います。